生前葬のメリット・デメリットがわかる!成功のカギは相続にあり
皆さんは、生前に自分が喪主になり、自分の葬儀をするという「生前葬」をご存じでしょうか。「え? 生きているうちにお葬式?」と一瞬考えてしまいますね。しかし現在、相続関連のニュースが増えるにつれ、この「生前葬」が話題になっているのです。
生前葬とは
生前葬とは、上述したとおり、自分がまだ生きているうちに行う葬儀のことです。
実際のところ、葬儀と言っても「お別れ会」などのイベントに近く、友人や知人、縁のある方にお礼やお別れを伝えるために行われることが多いそうです。
その歴史は以外に古く、江戸時代の「甲子夜話」にも書かれており、近年でもビートたけしさんや桑田佳祐さんなどがテレビ番組内で生前葬を行い、話題になりました。
生前葬の3つのメリットとは
通常の葬儀とは違い、生前葬には以下のようなメリットがあります。
1. 自分でプランを立てられる
生前葬は、自分だけのプランを立てることが可能です。立食パーティー形式やカラオケ大会なども可能ですし、楽器が趣味ならばちょっとしたライブなどを開くこともできます。自分らしいお別れが出来るというのは、通常の葬儀ではできない大きなメリットでしょう。
2. お礼の言葉を自分で伝えられる
通常の葬儀では、参列者の方に自分からお礼や感謝の言葉を述べることは叶いません(当たり前ですが……)。しかし、生前葬であれば、直にお礼や感謝の言葉を伝えることができます。
普段は恥ずかしかったり、何らかの理由があって言えない「ありがとう」も、自分が開催した生前葬ならば、言えるような気がしませんか?
3. 遺族に葬儀の心配をかけなくても良い
遺族の理解が得られれば、葬儀は生前葬のみで、死後はそのまま火葬してもらい、お墓に入ったり、散骨してもらうことが可能です。葬式の手配や参列者への対応など、遺族にとって大変な労力となる要素を少なくすることができます。一度「お別れ会」をしていますから、遺族も故人の死を受け入れやすく、心持ちも良い場合が多いようです。
生前葬の3つのデメリットとは
生前葬にはメリットもありますが、以下のようなデメリットがあることも事実です。
1. もう一度葬儀をやり直さなければいけない場合も
認知が広まっていると言っても、まだまだ生前葬はメジャーではありません。世間体を気にするという方もいらっしゃるでしょう。その場合、生前葬の後に、通常の葬儀も改めて行われるケースがあります。この点は、事前にしっかりと家族で話し合わなければいけないでしょう。
2. 誰かの気分を害してしまうかもしれない
上記のデメリットにも若干共通することですが、日本には未だに「死」は触れてはいけないものとのイメージがあります。遺族だけではなく、参列者の中にも「不謹慎である」といった印象を抱いてしまう方がいるかもしれません。
3. 無用な遺産トラブルが発生する
自身の資産の遺し方について、家族としっかり話し合っておかないと、家族も生前葬を心の底からは楽しめないでしょう。むしろ、生前葬が家族内に無用な遺産トラブルを発生させる火種になってしまうかもしれません。
遺される人のためにも相続対策を早めにしよう
人の死と相続は切っても切り離せない問題です。生前葬をよりよいものにするためにも、事前に家族と遺産の分け方などについて話し合っておきましょう。そして、専門家にも意見を聞き、資産の相続税対策などを万全に実施するのです。自分が亡くなる前に、遺される人のためにしっかりと準備をしておくことは最高の贈り物になりますよ。
語弊があるかもしれませんが、今後、生前葬などがより認知されれば、死というものをもう少しポジティブに捉えられる時代がやって来るのかもしれません。それは「相続」もまた然りで、「遺産トラブル」といったネガティブなイメージと切り離される日がやってきたら嬉しいことですね。
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