【終活】死ぬまでに済ませておきたい10のこと(遺産相続編)
「悔いのない人生を送りたい」とは誰しも思いますが、後悔しない人生を送るためには何が必要なのでしょうか。
当然、食べたいもの、行きたいところ、いろんな夢があると思います。しかしながら、自分自身のためだけではなく、遺される人のためにもやっておくべきことがあるのではないでしょうか。近年では、そのような後悔をしない最期を迎えるための「終活」なるものが少しずつ認知されて来たようです。
終活とは
「終活」とは、生前のうちに自分の葬儀やお墓などを整え、遺族が相続を滞りなく進められるようにしておく準備のことです。2010年には新語・流行語大賞にもノミネートされ、今では一般的に認知されはじめています。
死ぬまでに済ませておきたい10の終活(遺産相続編)
ひとくちに終活と言っても、やるべきことは多岐に渡ります。今回は、マンション経営大学らしく「遺産相続」という切り口で、死ぬまでに済ませておきたい10のことをご紹介します。
■1. 法定相続人を確認し、遺族に伝えておく
相続とは誰かに何かを遺すことですから、その「誰」をまず明確にしておかなければいけません。相続人の範囲は法律で決まっていますので確認しておきましょう。もしかしたら、自分が遺したい人に遺せないということもあるかもしれません。
■2. 遺言を書く
遺言を作成しておくことはとても大切です。遺言が無い場合、遺族は遺産分割協議などを行わなければならず、揉め事も発生しやすくなります。遺言があれば、誰に何を遺すかを明確にすることにより、あなたの希望をしっかりと反映させられますよ。
■3. 相続の仕組みを知る
いざ「相続」と言っても、その仕組みを知らなければ何をどうしたら良いのかもわかりませんよね。資産を現金で遺したらどのように相続されるのか。相続税はいくらなのか。現金ではなく、資産を土地に変えたら節税になるのか、などなど。自分の資産状況を洗い出し、それらの財産がどのような仕組みで相続されるのかをしっかりと把握しておきましょう。
■4. 家族でしっかりと話し合う
自分の死後のことを口に出すのは辛いことですし、家族も良い顔はしないかもしれません。しかし、事前に家族で遺産の分割方法などについても素直に話し合うことにより、相続はよりスムーズに進むことでしょう。家族で美味しい料理でも食べに行って、気軽に話せるようなムードを作ると良いかもしれませんね。
■5. お墓の準備をする
入るお墓がすでに決まっている場合は良いですが、無い場合は遺族がお墓を作ることになります。お墓を建てることはそうそうありませんから、遺族も混乱してしまう場合が多いようです。墓石の値段はピンキリと言えども、決して安い買い物ではありませんので注意が必要です。お墓が無い場合は前もって準備をしておくと良いでしょう。
■6. 葬式の計画を立てておく
何の準備も無しに亡くなってしまった場合、遺族は葬式の手配や準備、進行管理などに忙殺されてしまいます。そういったことが無いように、生前から「自分の葬式はこうして欲しい」と遺族に伝えておきましょう。
また、自分の死後には預金口座が凍結されてしまいます。凍結されている口座から葬式費用を引き出すことは可能ですが、これには一定の手続きと時間が必要です。あらかじめ葬式費用ぐらいは家族に生前贈与しておくなど、迷惑をかけない対策を行っておきましょう。
■7. 資産がある場合は相続税対策をしておく
遺族に遺す資産がある場合は、しっかりと相続税対策をしておきましょう。現金資産が多い場合は、相続税評価額が低くなる不動産などに変えておくことで、より多くのものを遺すことが可能になりますよ。
■8. 口では言いにくいことを手紙に書いて遺す
口では言えないようなことも、不思議と手紙では書けたりするものです。このような手紙を自身の形見として遺しておくのもよいでしょう。
例えば、死んだ後のことを誰かに直接相談するとなると、少し嫌な顔をされるかもしれませんが、「もし私が死んでしまったら、○○(ペットや愛用していた品など)をよろしくね」などと、文章でしたためておくことにより、少し柔らかくお願いすることも可能です。もちろん、感謝の言葉を伝えるのも良いでしょう。
■9. 自分の持ち物を有効活用してもらうために
相続は現金や不動産だけではありません。例えば、趣味で集めていたレコードや、生前使用していた万年筆など、自分の思い入れがあるものを遺族や友人に贈ることも「相続」と言えるでしょう。
このいわゆる「形見分け」は、厳密に言うと相続にはあたりませんが、財産が市場取引の対象となる価値があると判断された場合には「財産処分」に該当し、相続として成立してしまう場合があるので注意も必要です。
■10. モノ以外に受け継がせたいものを考える
モノ以外にも遺族に受け継がせたいものはありませんか?
例えば、実家に代々伝わる煮物のレシピや、工作が得意な方ならお孫さんに竹とんぼの簡単な作り方など、モノ以外でも遺せるものはたくさんあるはずです。それが次の世代、そのまた次の世代へと受け継がれるとしたら、とても素敵なことではないでしょうか。
遺族の安心と、自分にけじめをつけるための「相続対策」という終活を
「立つ鳥跡を濁さず」と言いますが、家族のためにも相続のアレコレは出来る限り生前に済ませておきたいものです。そして、そういった終活は、自分自身の「けじめ」にもなり得るのではないでしょうか。
相続に関するお悩みや不安があれば、いつでもマンション経営大学までご相談ください。
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