日本の景気を振り返れば見えてくる!東京五輪前の好況をいかに迎えるべきか
東京五輪が開催される2020年に向けて、株価や地価などが好調を維持しています。
長年、不況に苦しんできた日本が迎えることになるかもしれない新たな好況。いざというときに戸惑ってチャンスを逃さないためにも、過去の日本の好況について知ることで、どのように行動していくべきなのかを考えてみませんか。
過去の日本で起きた主な好景気をおさらい
これまでにも日本は歴史的な好景気をいくつか経験しています。早速、主なものをおさらいしていきましょう。
神武景気(1954〜1957)
朝鮮戦争に出兵したアメリカ軍への物資支援や戦闘機の修理対応などに伴う朝鮮特需によって発生した好景気です。日本経済は戦前の最高水準を超えるレベルにまで回復し、「もはや戦後ではない」と言わしめたほどでした。いわゆる三種の神器(冷蔵庫・洗濯機・白黒テレビ)がブームになったのもこの頃です。
ちなみに、「日本初代の天皇とされる神武天皇が即位して以来、例を見ない好景気」という意味を込めて、「神武景気」と名づけられました。
岩戸景気(1958〜1961)
岩戸景気は、1958年から1961年まで42か月も続きました。神武景気を上回る好況ぶりから、神武天皇よりも昔の「天照大神が天の岩戸に隠れて以来の好景気」との意味で名付けられたとのことです。
各企業による設備投資が景気を主導し、さらに別の設備投資を生み出すといった「投資が投資を呼ぶ」時代。サラリーマンの収入も増加し、このあたりから「中流意識」というものが広がっていくことになります。
オリンピック景気(1962〜1964)
1962年から1964年まで続き、「五輪景気」とも呼ばれました。国立競技場や首都高速道路、東海道新幹線などのインフラが整備され、大々的な建設需要がきっかけとなり発生した好況です。
さらには、五輪競技を見るためにカラーテレビを購入したり、実際に現地へ赴いたりと、さまざまな経済効果がもたらされました。
いざなぎ景気(1965〜1970)
いざなぎ景気は、1965年から1970年まで、なんと57か月間も続きました。
所得の向上により、新たな三種の神器として「3C」と呼ばれる「車 (car)、エアコン (cooler)、カラーテレビ (color TV) 」が生まれ、消費の大幅な伸びを推進。日本経済の規模は世界第2位にまで躍り出ることになったのです。
バブル景気(1986〜1991)
狂乱の時代と評されることもあるバブル景気。政府や日銀の金融・財政政策による景気刺激策が主因とされており、特に株価や土地の高騰が著しく、実態経済の成長をはるかに超える事態となりました。
日経平均は38,957.44円まで上昇し、日本全体の地価の合計がアメリカ全土の地価のなんと4倍にまで膨れ上がるほどの激しい好況でした。
IT景気(1990年代末〜2000年)
Yahoo! JAPANやソフトバンク、ライブドアなどのインターネット企業が牽引したIT景気は、記憶に新しい方も多いのではないでしょうか。IT関連株、ハイテク株などの株価が上昇し、バブル期と同じく実態以上にまで膨らむこととなりました。
歴史が教えてくれる!東京五輪前の好況をいかに乗り越えるべきか
万年不況のイメージが強い日本ですが、歴史を見ると好景気は意外にも数多く存在します。
特に興味深いのが、かつての東京五輪前の「オリンピック景気」と東京五輪後の「いざなぎ景気」でしょう。2020年の五輪開催後には、五輪開催前の好況の反動により不況が長引くのではないかとの見方もありますが、歴史は異なる答えを示しているようです。
特に東京圏では現在、五輪後までを見据えた中長期的な再開発計画が進行中です。そのため、これから中長期にわたって東京圏での経済は好調を維持するのではないかとの期待も高まってきています。現に、東京圏の地価は上昇を続けており、人口流入も単身世帯を中心として順調に進んでいるのです。
この上昇気流に乗り遅れないようにするためにも、ぜひ東京圏の中長期的な可能性に投資をしてみてはいかがでしょうか。特に、急増する単身世帯者をターゲットにした小規模マンションによる資産運用は、投資初心者の方でも小額の資金で無理なくスタートできますので大変おすすめです。ぜひ、お気軽にマンション経営大学までご相談ください!
▼ 歴史に未来の答えアリ!