マンション経営大学

マンション経営・投資のリスクとメリットなら【マンション経営大学】

マンション経営大学

【初心者向け】年金とマクロ経済スライドの関係を簡単おさらい!

最近ニュースで「マクロ経済スライド」なる言葉を耳にした方は多いのではないでしょうか? 何やら専門的な用語のようですが、実はこのマクロ経済スライドは、みなさんの年金と密接に関係があるのです。

マクロ経済スライドとは?

そもそも年金の支給額は、物価や賃金に応じて決められることになっています(これを物価スライドと言います)。インフレ・デフレに関わらず、世代間で不公平にならないようにする仕組みです。

しかし、日本の年金制度は年金を納めている現役世代が減り、受給者が増えれば、最終的には受給額を支払うことができなくなってしまいます。そこで登場したのが「マクロ経済スライド」という仕組みです。

これは、そのときの社会情勢(現役人口の減少や平均余命の伸び)に合わせて、年金の給付水準を自動的に調整する仕組みで、今年(2015)の4月から適用されます

2014年は、物価が2.7%上昇、そして賃金は2.3%上昇しました。これまでなら、伸び率の低いほうにあわせて年金の支給額も改定されるため、本来であれば2.3%上昇するはずでした。しかしながら、マクロ経済スライドが適用されたため、0.9%の引き上げにとどまったのです。

つまり、まとめると、これまでは「物価スライド」という物価に関連して上下する方式を取ってきましたが、少子高齢化による財政悪化のために「マクロ経済スライド」を発動し、その分を差し引いて年金額を決定することにしたのです。

これから年金はどうなる?さらなる減額への覚悟が必要…

受け取る金額が上昇したとしても、物価の上昇に追いついていなければ、実質的な年金支給額は下がっていることになります。また、人口減、少子高齢化がさらに進めば、年金のさらなる負担増や減額が予想されます。

内閣府の「高齢者白書(平成26年版)」によれば「総人口が減少するなかで高齢者が増加することにより、高齢化率は上昇を続け、2035年には3人に1人の割合で高齢者となり、64歳までの人口はひたすら減少の一途を辿る」との見通しを発表しています。

このことからも、今までのように「老後資金は退職金と年金で」というわけにはいかなくなってしまいそうです。やはり、豊かな老後を過ごすためには、自分自身の力でしっかりと準備をしておくことが必要だと言えるでしょう!

〇「これからの老後に必要な資産形成」がよくわかる!おすすめコラム〇

資料請求はこちら
無料のセミナーに参加する