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妻に負担を遺さないために…もめない相続、2つのポイント

女性は男性よりも平均寿命が長く、配偶者やその両親の死による相続問題の主役になりがち。近年は、子どもがいない、義理の父母の介護をしていた、あるいは財産が一軒家しかないなど、ライフスタイルの多様化によりトラブル化する例が増えています。

今回は、いざ最期のときを迎えた際、大切な奥様に余計な負担をかけてしまわないための、もめない相続のポイントを2つご紹介します。

■相続トラブルの原因が多様化!誰でも巻き込まれる可能性がある!

相続に関するトラブルの理由として多いのは、

1.子どもがいない夫婦(父母や兄弟に相続権が発生する)
2.妻が義理の父母を介護していた場合(義理の父母が他界しても妻に相続権はない)
3.財産が一軒家しかなく遺族に平等に分配できない場合

という3つのケースだそうです。この中に近年、嫡出子と婚外子、つまり、法律上の妻との間に生まれた子どもと結婚していない男女の間に生まれた子どもは、同等に遺産を相続できるという最高裁の決定があり、相続が揉める大きな要因となってきています。

厚生労働省の調査によると、日本人の平均寿命は男性:79.94歳、女性:86.41歳(2012年)となっており、相続のトラブルに直面する機会は、圧倒的に女性が多いのが現状。読者の方が男性であれば、妻に負担を遺さないようにを考えておくことが大切です。

■ポイント1:死後に備えて遺言を書いておく。

それでは、相続問題を大きなトラブルに発展させないために、しておくべきことは何でしょうか。

ひとつめのポイントは、遺言を書いておくこと。遺言があれば、望まない相続者に遺産が分割されることを避けることができますし、自分を介護してくれた「長男の嫁」のような、本来なら相続権が発生しない対象にも、貢献に応じた遺産を分割することが可能です。何より、遺産の分配内容に法的な強制力が発生するため、死後に遺族が遺産を奪い合える余地がなくなるのは大きなメリットです。

日本の年間死亡者数は120万人超。しかし、法的に効力を発揮する公正証書遺言と自筆証書遺言の総数は、2012年で約10万4,000件程度。9割以上の方が死亡の際に遺言を遺していないため、トラブル件数がなかなか減らないのが現状です。

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■ポイント2:あらかじめ遺産をマンション資産に分割しておく。

遺産をあらかじめ、分配しやすい資産に分割しておくことも重要です。

たとえば、主だった資産が一軒家しかなかった場合、2人の子どもに平等に資産を遺すのは困難で、これが大きなトラブルの原因として問題となっています。

そこで近年、注目を集めているのが、一軒家を複数のマンション資産に分割するという方法です。子どもたちが独立した後の一軒家は、部屋数が多く、管理も大変。たとえばこの一軒家を、5,000万円で売却したとします。そして、2,500万円のワンルームマンションを2件購入するのです。こうしておけば、仮に現金としての預貯金が0円であっても、平等に遺産を相続させることが可能になるというわけです。

もちろん、生前はマンションのうちの1件には自分が住み、もう1件は他人に貸して、家賃収入を得ることもできます。自宅の管理も楽になりますし、家賃収入が年金を補う収入源となり…相続の悩みが解消するだけでなく、老後の生活に余裕ができることになるのですね!

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マンション資産を事業用として相続すると、非常に効果的な相続税対策にもなるというメリットもあります。もし、相続問題について不安の方、お困りの方がいらっしゃいましたら、マンション経営大学へお気軽にご相談くださいね。

■ポイントまとめ

  • 家族に負担を遺さないために、生前から遺産相続の対策を考えておきましょう!
  • 遺言を書いておけば相続トラブルの大半が解決できる!
  • 分割しにくい一軒家資産を、マンション資産に分割する例が増えています!