マンション契約時に必ず確認する、重要事項説明書とは何?書かれていることまとめ
マンションの購入契約時、新しいオーナーさんが、販売会社の担当者と必ず一緒に確認するものがあります。それは、重要事項説明書。その名の通り、とっても重要なことは間違いないのですが、一体何が書かれているのか…。いきなり目の前に出されて慌てないように、あらかじめ重要事項確認書に書かれている中身を、一緒に確認してみましょう!
重要事項説明書の重要チェックポイント10
以下の項目は、重要事項説明書の中でも特に重要度の高いチェック項目。少しでもあいまいなところがないか。万が一にも記載モレがないか。理解できなかったり不安なところを残したまま契約してしまわないように、注意しましょう。
■1.説明をする人は誰か?
重要事項説明を行うことができるのは、法律上、宅地建物取引主任者に限られます。提示の義務がある取引主任者証を見せてもらい、有資格者本人であることをしっかりと確認しましょう。そのあたりの手続きをあいまいにする業者さんは、ちょっと心配ですね。
■2.取引の態様
不動産会社が直接の売主なのか、仲介業者なのかを確認しましょう。売主の場合は、仲介手数料がかかりません。支払いの総額にも関わってくる部分なので、どちらも同じようなもの、とあいまいな認識でいるのはイケマセンね。
■3.物件の表示
マンションの名称、住所や構造・床面積などが売買の対象となる物件について説明されています。1戸のみを購入する場合などは、部屋番号も確認しておきましょう。買おうと思っていた物件と違うものを買ってしまった…なんてミス、ちょっと笑えませんよね。
■4.登記簿に登録された事項
土地や建物の所有者や抵当権などの権利関係がまとめられています。こちらも小さなミスが重大な失敗になりかねないので、登記簿と比べて二重三重に確認するのが望ましいですね!
■5.法令上の制限
そもそも法令上、建築可能な建物なのか。物件の利用に費用等の負担はないか。改めて確認しておくことで、不安の種を消していきましょう。
■6.未完成物件の確認、防災区域、災害区域、などの確認
土砂災害警戒区域や、耐震診断の内容などをしっかり確認し、物件の利用に関する制限、費用負担の有無などもしっかりと目を通しておきましょう。案外、見落としてしまいがちな項目ですが、だからこそ、後々トラブルになるかもしれませんよ!
■7.通路その他インフラ
共用部の通路、飲用水などのインフラについて、特別な費用負担はないかを確認しましょう。区分所有だからといって、共用部に何の責任もない、ということは言い切れません。
■8.マンションの敷地関連、計画修繕積立金など
マンションは基本的に、長期で所有することに適した資産。目先の条件だけでなく、敷地の権利関係(敷地に借地権・更地に返す時期の制限などはないか?)、計画修繕積立金なども確認して、マンションにいつどんな変化が起きるのかを知っておきましょう。
■9.契約の解除、代金以外の金銭授受、違約金等
引渡し前の解約や、契約内容に含まれない事後承諾の出費などは、トラブルになりやすい問題。どちらが良い、悪いということではなく、オーナーと売主が、こうした特殊状況下の手続きについて、しっかり話し合って認識を合わせておく一手間がとっても重要です。
■10.その他
他にも、重要事項説明書には様々な情報が書かれていますが、大切なのは当事者意識をもってひとつひとつの項目をしっかり読むこと!わからなかったり、納得できないところがあれば、ちゃんとマンション販売のプロである宅地建物取引主任者に確認してくださいね。マンションの購入は、人生の一大事!契約後に「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないためにも、重要事項説明には気合いで臨みましょう!
■ポイントまとめ
- マンションの購入契約の前には必ず重要事項説明書を受ける!
- 重要事項説明は、宅地建物取引主任者の資格をもった販売のプロにしかできない!
- すべての項目に理解と納得ができるまで、わからないことは何でも質問しよう!