購入後、何をすれば良いの?マンションオーナーの仕事、全部〜建物管理編〜
マンション経営にまつわる業務の中でも、特に資産価値を長期間保つために重要度が高いのが、建物管理。必要な時に、適切な点検、メンテナンスを行うことで、あなたの大切な資産は守られます。
今回は、建物管理会社がマンションオーナーに代わって、どのような業務を担当してくれているのか、その内容を見ていきましょう。
■建物管理はマンション経営の初心者には難しい?
マンション経営をしていく上で発生する仕事は大別して、入居者管理と建物管理のふたつに分けられます。そのうち、マンションのメンテナンスを行う建物管理の仕事にはどんな業務が含まれるのでしょうか。
建物管理の仕事1:清掃業務
廊下、階段、ゴミ出し場など、共用部分の清掃が行き届いた清潔感あるマンションは、入居率も高く、トラブルの抑止力が自然に働きます。マンションの住居者が互いに率先して清潔を心がけてくれることも大事ですが、建物管理のプロが定期的に清掃してくれるからこそ、そうした清潔の文化も根付きやすくなるのでしょう。
建物管理の仕事2:点検業務
消防点検、受水槽点検、他にも各種設備等、マンションのオーナーには法令で定められている点検を定期的に実施し、各監督官庁に報告する義務があります。このような専門性の高い業務を、個々のオーナー同士が継続して分担してしていくとしたら、それは本当に大変なこと。建物管理会社が一括で請け負ってくれているからこそ安心ですし、無用のリスクを回避できることになりますね。
建物管理の仕事3:修繕・メンテナンス
たとえば壁材の損傷、塗装剥げ、共用設備の破損といった問題があった場合、いち早く修繕作業を行うのも建物管理会社の仕事です。こまめなメンテナンスを繰り返すことで、見た目はもちろん、機能的にも、マンションは新築時に近い状態を長く維持することができます。
建物管理の仕事4:大規模メンテナンス
建物管理会社は、一定の期間ごとに、マンション管理組合、つまりオーナーたちが積み立てていた修繕費を活用して、大規模なメンテナンスを行います。適切な長期修繕計画に基づき、老朽化に対する適切な処置を行うことで、マンションの寿命は大きく変わってきます。
建物管理の仕事5:交渉業務
建物の清掃、点検、修理にともなう官公庁との折衝、周辺自治体との話し合いなども、建物管理業者は代行してくれます。オーナーは本当に何もしなくて大丈夫なんですね!
建物管理の仕事6:メンテナンスレポート
オーナーも住民も、特に意識することがない間に行われているメンテナンスの内容は、月次や年次で定期的にレポート報告してもらえると、さらに安心感が増しますね。マンションを購入する際は、建物管理会社がこのようなレポートを出してくれるかどうか、確認してみると良いでしょう。
■ポイントまとめ
- 建物管理はプロに任せよう!
- マンションオーナーおよび管理組合が自ら建物管理をするのは本当に大変!
- オーナーは何もしない!というのが、マンションの寿命を長く保つ秘訣?