【最終回 マネー・リテラシー連載】お金の知識があれば、人生はバラ色!?
前回のおさらい
「ところで、投資する能力が、あなたにあるか否か、以下の設問をチェックしてください」と前回の最後に書きました。
あなたはいくつ、チェックしましたか?
□ 投資のお金は余裕資金とし、万が一のためのお金が別途ある
□ 価格が下がっても、夜眠れないほど不安にならない
□ 短期で一攫千金を求めず、長期での運用をしたい
□ セミナーや本などで勉強するのが好き
□ コツコツ積立しながら、お金を増やすことができる
□ おおよその自分の生活費を把握している
□ 新聞やニュース番組などで、経済や為替をチェックしている
□ 今、お財布の中と預金口座にいくらあるか正確に答えられる
□ “幸せなお金持ち” をイメージできる
□ クレジットカードの支払いは一括払いにしている
- これがあなたのマネー・リテラシーです!
- 0~4個以下のあなたへ……投資の準備段階として、お金の整理やマネー力を高めましょう。
5~8個以下のあなたへ……少しずつ、無理のない範囲内で投資を始めていきましょう。
9個以上のあなたへ……マネー力は十分! 投資を始めてみましょう。
「情報力」が、大事
これまで合計6回、マネー・リテラシーについて語ってきました。私はよく「どうすれば、マネー・リテラシーをあげることができますか?」と聞かれます。そのひとつに、「情報通」であることがあげられます。といっても、日々、忙しいあなたが、特別な勉強をするのは無理。でも、ネットのニュースをチェックしていれば、ある程度の知識は得られます。今回は、いま覚えておいてほしいキーワードをご紹介します。
iDeCo(イデコ)/確定拠出年金
長寿になったいま、幸せなセカンドライフを送るための私的年金のひとつ。任意で申し込むことによって、国民年金や厚生年金と組み合わせ、老後資金になります。これまで、自営業者の方や、企業にお勤めの方の一部に限られていた加入者ですが、2017年1月から、専業主婦を含め、基本的に公的年金制度に加入している60歳未満のすべての方が加入できるようになったのです。
iDeCo(イデコ)はさまざまな運営管理機関が取り扱っています。運営管理機関ごとに、各手数料、取り扱う運用商品が異なりますので、よく比較してください。iDeCo(イデコ)に関しては、下記のサイトを見ていただければ、十分な情報が得られます。
- IDeCoガイド
引用:iDeCoガイド
Copyright©2017 National Pension Fund Association All Rights Reserved
マネー・リテラシーの高い女性は「強い」
マネーリテラシーの連載も今回で最終回。あなたは、自分のマネー・リテラシーのレベルを知ることができましたか?
思いのほか低い人、すべて知っていた人、さまざまだと思います。が、私がファイナンシャルプランナーの仕事をしてきて思うのは、お金に関して学んでいる人は、恋愛、結婚、子育て、そして離婚まで、すべて「うまくできる」と思います。「人生、お金がすべて」とは言いませんが、「人生、マネーリテラシーが左右する」とは言えるかもしれません。
これは、「節約しろ」ということではなく、「お金にうまく働いてもらう術を知っている」ということなのです。爪に火をともすように、すべての楽しみを削り、お風呂のお湯も何回も湧かし、トイレのタンクには、水節約のためのペットボトルを入れ、外食は絶対禁止、洋服は絶対に10年着る、というのでは、マネー・リテラシーが高いとは言えません。
ちなみに私は、これまでに900人以上の方々の、マネー相談を受けてきました。普通の主婦の方も多かったです。「え? 主婦でもファイナンシャル・プランナーに相談できるの?」と思うでしょうか? 私は、主婦こそ、ファイナンシャル・プランナーの相談が生きる領域だと思います。もし、何か気になるようでしたら、お気軽にご相談ください。(談)
八木陽子先生プロフィール
東京都杉並区在住。夫、息子(高1)、娘(小2)の4人暮らし。一級ファイナンシャルプランナー技能士、CFP®、キャリアカウンセラー(CDA)、キャリアコンサルタント
出版社勤務をへて独立。
2001年にファイナンシャルプランナーの資格を取得後、マネー記事の執筆やプロデュース、セミナーなどの仕事をする。現在までに延べ900件以上のマネー相談を行う。
著書に「6歳からのお金入門」など。
2005年 親子でお金と仕事を学ぶサイト「キッズ・マネー・ステーション」を設立。
2008年 株式会社イー・カンパニーを設立。
取材・文 / 高田潤子