家族円満の鍵!相続するときは資産をマンションに買い替えよう!
子ども達に平等に、迷惑にならず、喜んでもらえるような相続がしたい。不動産を所有している方なら誰でも思うことでしょう。しかしご存知の通り、上手く資産を分けるのは簡単なことではありません。ご自身が持っている土地や建物の状況・売価は、経年によりどんどん変化しています。ましてや、ご自身やお子さんがその不動産の近くに住んでいないケースもあるでしょう。
いっそのこと、お持ちの様々な不動産の資産を、流用性の高いマンションに組み替えてみませんか?今回は家族みんなの希望が叶い、平等に相続させることに成功した2つの事例をご紹介していきます。
■両親が残してくれた一戸建てを、子ども3人でどう分ける? – Aさんの場合
Aさんには2人の兄弟がいます。それぞれ3人は実家を離れ、別々の都市で暮らしています。父は3年前に他界。先日70歳の母が老人ホームに入ったことで、生まれ育った一戸建ての実家が空き家になってしまいました。
土地を分割するにしても、3等分では新しい建物をそれぞれ建てられそうもありません。長男のAさんはせっかく両親が残してくれた土地・一戸建てなので、形を変えてでも資産として保有しておきたいと考えていました。兄弟は現金になってもかまわないと言っていましたが、現金だと不動産より高く相続税がかかると知ると、Aさんの意向に沿うようになりました。
そこでAさんたち兄弟は、一戸建てを売却し、分割しやすい3つの不動産に買い替えをすることに。入居者が安定している首都圏のワンルームマンションを1部屋ずつ購入することで、節税はもちろん、管理もそれぞれの手に渡るので煩わしいこともなくなりました。3兄弟のライフスタイルや資産運用に合ったマンションを購入することが可能です。
■東京に住む2人の子どものために、古い不動産をどうにかしたい… – Bさんの場合
Bさんは、東京の自宅以外に大阪に古い貸家と600坪の底地と築50年の木造アパートを所有し、その他、預貯金・証券・保険を保有しています。全体の財産価値は約6億円。収益性のない底地の評価が3.5億円(時価は評価の約半分の1.7億円程度)と高く、そのため相続税が約2億円もかかってしまう状況でした。
Bさんの2人の子どもに資産について相談してみると、「大阪の古い貸家とか木造アパートとかは管理ができないから…」という答えが返ってきました。
そこで専門家の提案をもとに、Bさんは思い切って大阪の貸家・底地・木造アパートをすべて売却し、首都圏のワンルームマンションに買い替えました。ワンルームマンションに買い替えることで相続税の圧縮と分割しやすくなり、平等に負担無く子供へ相続することが可能となりました。また、Bさんの年間収入も増えました。
相続税は約1億円ほど圧縮され、家族全員の願いを叶えることができました。
■相続問題は「人の思い出」と向き合うこと
相続問題には、当事者の土地への思い入れがどうしても付随していきます。特に家族同士であれば、その気持ちを尊重したいと思いますよね。
そんな時に選択肢として提案したいのが、思い切って資産の形を変えるということ。生まれ育った実家等をマンションに買い替えるのは心苦しいかもしれませんが、家族円満に相続を乗り越えるためには、時には必要な決断となり得ます。兄弟・親子間で揉めないために、今一度話し合ってみてはいかがですか?
■ポイント
- マンションに買い替えることで相続税対策にも!
- 家族の想いに応えられる不動産はマンションがオススメ
- ライフスタイルや資産運用にあった相続をしよう!