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初めての投資・資産運用 リスクと難易度別に人気の投資商品を一挙紹介

銀行預金の金利が0.001%と低水準を続け、銀行や郵便局でも投資に関する広告を多く目にする今日、投資や資産運用に関心を抱く方が日に日に多くなっています。しかしながら、自分にはどの投資商品が一番合っているのかを熟知している方はそう多くありません。

それもそのはず。投資商品には株式に不動産、外貨、債券など様々な種類がありますが、それぞれの特徴や特性を学ぶ機会はほとんど無いからです。学校で教わることもなければ、ニュースで特集が組まれることもない。証券会社をはじめとした金融機関の主催するセミナーでも、結局はただの勧誘に終わってしまうことが大半です。

これから投資や資産運用を始めるにあたっては、世の中にどのような投資商品があり、それぞれにどんな特徴とリスク、投資を行う上での難易度があるのかを学び、その上で何が自分に最適なのかを知ることが必要です。実際に投資を行うのは、その後でも決して遅くはありません。

そこで今回は初めて投資・資産運用を行う方向けに、人気の投資商品である株式投資、外国為替証拠金取引、投資信託の特徴とリスク、難易度をご紹介します。

1. 株式 もっとも人気かつ定番の投資商品

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投資商品を選ぶとき、まず真っ先に思い浮かぶのが株式ではないでしょうか。株式投資はその名の通り、将来成長が見込めそうな企業の株を買い、保有する株式の数に応じてもらえる株主優待や配当金(これをインカムゲインと呼びます)、株価の上昇による値上がり益(これをキャピタルゲインと呼びます)で利益を上げていきます。

新聞やネットで情報を簡単に入手できることに加え、優良な企業を見抜くことで運用資金を大きく増やすことも期待できるため、知名度はもちろん投資商品としての人気も断トツで1位を誇っています。

元手資金は50〜100万円以上あったほうが望ましい

これから株式投資をはじめる場合、運用資金は50万〜100万円以上あったほうがいいでしょう。資金が少ないと1〜2社の株しか買うことができず、万が一投資先の株価が急落した時に莫大な損失を被ってしまう可能性があるからです。

これを防ぐためには、多くの資金を準備して、様々な企業の株へ分散投資を行うことが有効です。分散投資は大きく儲けることこそできませんが、代わりに大きく損することを防げるため、じっくり着々と資産を増やしていく際に最適な投資法として人気を博しています。

また最近では「ミニ株」と呼ばれる、ごく少額の資金でも株を購入できるサービスを提供している証券会社も数多く存在します。十分な資金を用意した上でミニ株を使って多くの銘柄へ分散投資を行えば、堅実かつ安定した資産運用の一手段として株式投資を活用することができるでしょう。

企業の業績が良くても株価が上がるとは限らないため 注意が必要

株に挑戦するにあたっては、注意の必要なポイントがひとつあります。これから成長が見込める企業へ投資をすることが株投資の王道ですが、たとえ将来有望な優良企業の株であっても、株価が必ず上がるとは限らないことに留意しておかなければなりません。

株価の値上がりは、多くの投資家から買い注文が集まることで初めて起こります。つまり、どんなに先行きが明るい会社であっても、多くの投資家から注目が集まり、実際に買い注文が入らない限り株価が上がることはないのです。また、経済危機やテロ事件、大規模災害のように株式市場全体が大暴落を起こすようなことが発生すると、このときは、どんな優良企業であっても株価が下がる可能性は避けられなくなります。

このように、企業の業績や将来見通しとは無関係に株価が動くことも多いということを忘れないでください。これを覚えておけば、いつまで経っても株価が上がらず、もどかしい思いをする時や、突然の株価下落が起こった時にも、慌てず冷静に対処することができるでしょう。

2. FX(外国為替証拠金取引)ハイリスク・ハイリターン投資の代名詞

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2000年代に人気となったFXは、米ドルやユーロ、英ポンドなどの外貨を投資対象とした投資商品です。企業の株を売買する感覚で外国の通貨を売買し、通貨の値動きによって利益を上げていきます。

FXの特徴は、資金にレバレッジ(てこ)をかけることで資金の何倍もの投資を行うことができる点です。これによって運用損益も同じく何倍も大きくできます。また、レバレッジを効かせられることにより、少ない資金でも投資を始められることがFXのメリットです。

余談ですが、2011年8月1日からFXのレバレッジは業界規制により最大25倍までに制限されています。しかしかつては200倍、400倍といった高レバレッジを設定しているFX業者も数多くあり、例えば100万円の運用資金で2〜4億円相当の外国通貨を売買することもできました。

値動きの予想が当たった時には大きく儲かるが 難易度は極めて高い

レバレッジを効かせた投資は一長一短です。値動きの読みが当たったときは莫大な利益をもたらしますが、一方で外れた場合には巨額の損失を抱えることになります。かつては専業主婦がFXで資産を4億円にまで殖やしたことで話題となりましたが、4億円も儲けられる可能性があるということは、同額を失う可能性もあるということを忘れていはいけません。

加えて、外国通貨は値動きの予想が難しいこともFXの難易度が高い一因です。ここでは米ドルを例に挙げてみましょう。米ドルの価格はアメリカの国力と景気の先行き、貿易や米国企業への投資の多さなどによって決まります。価格の変化する要因が非常に多くあるため、これだけでも値動きの予想は困難を極めます。加えて、戦争や政局の変化(最近では大統領選が好例です)によっても大きな値動きがあるため、国際情勢の変化には常に目を向けていなければなりません。

国際社会への関心・理解が深まることもFXの、メリットのひとつ

FXを通じて世界の動きへ目を向けることにより、運用益とは別にもう一つのメリットを得られます。それは国際社会への深い関心と理解を得られることです。

自分の投資している通貨がどんな要因で価格変動を起こすのか? その通貨を使っている国はどのくらいの国力があるのか? 日々世界中で発表される経済指標にはどんな意味があるのか? FX投資をしていくにあたって、これらの疑問に必ず直面することとなります。

そしてFXを続けていく上でこれらの疑問を解き明かした後は、世界を見る目が大きく変わります。新聞の国際面や海外のニュースがより身近なものに感じられるようになり、通貨以外の株や債券、商品などにも関心が向くようになるでしょう。他の投資を新たに始める際に、この新しい視点は大きく役立ちます。

レバレッジを利用した投資であるため、ハイリスク・ハイリターンの印象が強いFX取引ですが、実はこうした運用益以外のメリットもあります。

3. 投資信託 少ない元手資金で幅広く投資を行える 近年人気を高めつつある投資商品

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株やFXのように特定の会社・通貨を選んで投資をすることこそできませんが、資産運用のプロに投資を一任することにより、手軽に投資を行えるのが投資信託です。

投資信託は様々な資産クラス(株・債券・不動産・商品など)へ幅広く分散投資をしているものが大半であるため、運用成績が比較的安定していることが優れた特徴です。また、以前は証券会社でじっくり説明を受けた後に投資を始めることが一般的でしたが、今日では郵便局や銀行のインターネットバンキングでも手軽に開始できるため、始めるに当たってのハードルが低いことも嬉しいポイントです。

債券投資など個人では難しい投資もできる

国や企業の発行する債券も同じく人気の高い投資商品ですが、様々な種類の債券へ投資をするには非常に多くの資金が必要なため、挑戦するには非常に高いハードルがあります。けれど投資信託であれば、これらの投資商品へも手軽に挑戦することが可能です。

たとえば、不動産はJ-REITと呼ばれる専門の投資信託が用意されており、オフィスビルやショッピングセンターなど、個人では決して手が出せない案件であっても簡単に資金の運用先に加えることができるのです。

債券でも有名な投資信託が数多くありますが、なかでも特に人気なものにグローバル・ソブリンが挙げられます。これは世界中の先進国の国債と、政府機関の債券に手広く投資をすることで安定した資産運用ができ、加えて毎月利子をはじめとした分配金を受け取れることが特長です。

大規模オフィスビルや世界中の債券への広範囲な投資を行う場合、投資規模は数百億円にも及びます。とても個人では手を出せない金額ですが、投資信託であれば1万円台から始めることも可能です。ファンドマネージャーへ信託報酬を支払う必要こそありますが、僅かな運用資金で様々な投資を行えることは、投資信託の大きなメリットであるといえるでしょう。

インデックスファンドを使えば もっとも安定した投資が可能

投資信託にはもう一つ、インデックスファンドと呼ばれるものがあります。これは日経平均株価やNYダウなど、ニュースでよく目にする市場全体の平均価格(これをインデックスと呼びます)に連動した値動きをする投資信託です。

他の投資信託と異なり、運用にあたっての信託報酬やその他の手数料が極めて少額に抑えられていることに加え、数ある投資商品の中でもっとも安定した利回りで投資を行えることが特長に挙げられます。

世界の金融市場では、全体的に毎年ゆるやかな成長が続いています。時に大暴落で大きく価格を下げることもありますが、それでも数年後には何事もなかったかのように価格が回復します。2008年に世界中が大騒ぎになったリーマンショックも、発生からわずか5年で元通りになったことが好例です。

このように、金融市場では時折暴騰や暴落があっても、長期的には市場全体ゆるやかな成長ペースに落ち着く特徴があります。そしてインデックスファンドはこの市場全体の値動きに連動した投資信託であるため、大きく資産を失うことなく、安定的に資産を殖やすことができる投資手段として人気を集めているのです。

株式投資やFXと比べると、大きく儲かる可能性がほとんどない分、面白みにかけてしまうデメリットがあります。その代わり、長く持ち続けたり、定期的に投資を積み足していくことで安定した運用益を手に入れることが可能です。手間なく確実に資産を殖やしていきたいと考えている方にとっては、まさに最適な投資商品といえるでしょう。

まとめ

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これから投資・資産運用を行うにあたって知っておきたい、人気投資商品の特徴とリスク、投資難易度についてご紹介しました。「投資」と耳にすると大きく儲ける博打の要素が強い印象をお持ちの方も多いのですが、投資商品の選び方次第で、大きく儲けることも安定的に資産を殖やしていくことも選択できることがお分かりいただけたかと思います。

投資の目的は百人百様です。老後までに今の資産をじっくり育てていきたいと思う方もいれば、少しリスクが高くても積極的に運用していきたい方、中には日本に限らず世界に広く投資することで、資産の目減りを防ぎたいと考えている方もいらっしゃいます。

各々で目的が異なるため、一様に「この投資法が一番!」と断言することはできません。しかしそれぞれの特徴とリスク、難易度を知ることで、自分にとって何が最適な投資商品なのかを知る近道を得られます。

一見難しい印象がある投資の世界ですが、ひとたび挑戦すると思いのほかおもしろいものです。着実に資産を殖やすことはもちろんですが、それに加えて、楽しく投資を続けていきましょう。それが良い運用益を手にする最短経路となります。

本記事では紹介できませんでしたが、不動産投資という手段もあります。なかでもワンルームマンションへの投資は、比較的取り組みやすく、頭金がゼロから始めることもできます。詳しくはこちらの記事からご覧ください。