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【第1回 マネーリテラシーを高めよう】マネーリテラシーが低い子どもに悩む母親へ

マネーリテラシー = お金を扱う能力。かんたんに言えば、金銭感覚のこと。

その昔は、「お金のことをリアルに語るのは、恥ずかしい」といわれていた日本ですが、ここ数年は、マネーリテラシー教育をされていない子どもはNGと言われるくらいになっています。様々なサイト、出版物や講座にマネーリテラシー情報はあふれていますが、そこのお母さん、あなたはきちんと子どもにマネーリテラシー教育をできていますか?

してないあなた、自信のないあなたも、次のパターンを読めば、明日から、自分自身のリテラシーを高めなければいけないと感じるはずです。

お嬢様と言われて

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みなこ38歳。独身の外資系OL。東京郊外で120年続く印刷会社を経営していた両親のもと、何不自由なく育つ。

小学生高学年のときから、大手百貨店にひとりで出かけ、親の金でバンバン買い物。もちろん、親のクレジットカードも、あるていど自由に使えたという。「そうですね、月に10万円は、親のお金で洋服を買っていました。でも、使い放題ではないですよ。あるていど節約していました」。

学生が、洋服代だけで月10万円が節約と言えるのかどうかはさておき、こんな生活は働き始めてからも続く。「自分のクレジットカードを持ってからが、ヤバかったですね。30歳すぎて、あるていど収入も良くなったのですが、そうするとますます使ってしまう。さらには、自分で買ったマンションのローンも加わり、給料日に給料のほとんどが消えるようになってしまいました」。

しかし今から3年前、親の家業は倒産。70代の両親は、あるていど収入のある独身の彼女を頼るようになってきているという。「いわゆるお嬢様お嬢様と言われて育ちました。両親からお金のこと、何も言われたことがありませんでした。その両親も、倒産で天国から地獄。日々の食べるものにも困っているのを見ると、『なんでクレジットカードを私に与えたの?』って思っちゃいます」。

携帯課金が月4万円

Asian man asleep on the table

ケンタ22歳。この春、学費が高くて有名な今の大学で、3回目の大学2年生をやっている。ゼミを落としてしまい留年したのだ。

実は彼、少人数のゼミが苦手。少人数の前で発表などできず、発言もできない。それどころか大学に通うのが苦痛でならない。朝は起きられないし、学校に行っても授業には出ないのだ。この春、やっと心療内科に行き、発達障害の可能性あり、と診断された。

彼の家庭も何不自由ない環境だった。留年してでも大学を卒業してほしいと、親はずっと学費を支払っているという。「バイト代はすべて自分の趣味のゲーム代に使います。それが月4万円くらい。携帯代も、課金するときは4万円くらいするけど、親が払ってくれる。その他のお小遣いも両親からもらう。大学は絶対にやめたくない。大卒の学歴がないと、馬鹿にされるから」。

彼の親に聞いた。なぜ高い学費を払い続け、そして小遣いも与え続けるのか。「ただでさえ、発達障害かもしれない息子。どうしても学歴をつけたいし、世間に迷惑をかけないためにも、小遣いは与えなくてはならないと思うんです」。

マネーリテラシーは遺伝する

いかがですか? 経済的に満たされた親が、マネーリテラシーを知らず、子どもにも教えられない。ただただ、お金を与え続けた結果がこの二つの例です。今、こんな家庭は多いのではないでしょうか? 

マネーリテラシーは遺伝します。そして、マネーリテラシーの低い子どもは、大人になって行き詰まります。あなたの子どもを、そうしないためにも、今からマネーリテラシーを高めるための知識を身につけましょう。

次回からは、マネーリテラシー教育の大家、八木陽子先生に、教わります。

ライター/高田潤子